ビットコイン(BTC)の匿名創設者サトシ・ナカモトを象った像が8月2日に盗まれたと報じられたが、同像を設置したアート集団サトシギャラリーによると、像は無事回収された。
スイス・ルガーノ市の公園パルコ・チアーニに設置されていたこの像は、何者かによって台座から外され、ルガーノ湖に投げ込まれたが、市の作業員が回収した。
ルガーノ市の作業員が回収した際、像は複数の破片に分かれており、金銭目的の窃盗ではなく、破壊行為である可能性が高いことが分かった。像は足元の2か所でのみ台座に溶接されており、その足部分は台座に残っていた。
サトシギャラリーは像の回収に協力した者に0.1BTC(1万1,000ドル超)の報奨金を提示していた。コインテレグラフは同アート集団にコメントを求めたが、記事公開時点では返答を得られていない。
この象徴的な作品は、イタリアのアーティストでビットコイン支持者のヴァレンティーナ・ピコッツィ氏によって制作され、2024年10月に公開された。制作には計画から完成まで21か月を要したという。
ビットコインコミュニティ、破壊行為に強く反発
ビットコインコミュニティからは、この象徴的な像に対する窃盗・破壊行為に憤りと反発の声が相次いだ。
「なんとも下品で愚かな行為だ。犯人が見つかることを願う」と、ブロックチェーン・ロイヤルティ報酬およびトークン化プラットフォーム、ポイントスビルの創設者兼CEOであるガボール・グルバクス氏はX(旧ツイッター)に投稿した。
一方、ビットコイン支持者のグリット氏は、スイス建国記念日を祝う酔った参加者による犯行の可能性を指摘した。
テザーCEOのパオロ・アルドイーノ氏は、像の回収を受け、ソーシャルメディアでハートの絵文字だけを投稿した。
「私たちの象徴は盗めても、魂は奪えない」とサトシギャラリーは述べ、今後も世界21か所に同様の像を設置する計画を改めて強調した。
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