バハマは、国が支援するデジタル通貨を全国で展開する世界で最初の国になることを目指している。バハマは中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)を10月中にローンチすると発表した。

バハマ中央銀行のeSolutionのアシスタントマネージャ―であるチャオゼン・チェン氏は、ブルームバーグに対して「サンドドル(Sand Dollars)」と呼ばれるデジタル通貨は、複数の島で構成されるバハマでの金融包摂を促すことを目的にしていると語った。

「これらの離島の多くの居住者は、デジタル決済インフラや銀行インフラにアクセスできない」とチェン氏は述べ、「私たちは主権国家として必要なものに対する取り組みとソリューションをカスタマイズする必要があった」と説明している。

サンドドルの送金は携帯電話で行われる。2017年現在、バハマの人口の約90%が携帯電話を使用している。

チェン氏は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)はバハマドルと同じ規制の対象となり、マネーロンダリング防止と本人確認(KYC)を適用されることになると述べている。

需要の拡大に応じて新しいデジタル通貨が生み出され、CBDCはバハマドルの引き揚げとともに排他的に発行され、マネー供給の潜在的な影響を緩和する。

バハマ中央銀行は、2018年6月にCBDCのパイロットを実施する意向を最初に発表した。多くの小さな島々では、商業銀行が撤退し、銀行サービスへのアクセスが限られる状態となっていたからだ。

バハマ政府は昨年、サンドドルプロジェクトのパイロットを開始し、CBDCを離島であるExumaとAbacoで試験運用を行った。それぞれの人口はExumaが7314人、Abacoが1万7224人だ。

各サンドドルはバハマドルにペッグされている。さらにバハマドルは米ドルにペッグされている。パイロットでは、4万8000サンドドルが発行されたが、ぷろじぇくとは成功したと評価された。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン