SEC(米証券取引委員会)は11日、ロシア発のメッセージアプリ「テレグラム」のブロックチェーンTONのトークンが未登録証券にあたると発表。テレグラム・グループとTONの発行会社に対して「一時的な禁止命令の許可を得た」と述べた。
SECによると、TONの独自トークンであるグラムについて「29億グラムが世界中の初期投資家171名に割安で販売され、1億グラム以上が39の米国人投資家に売られていた」と指摘。グラムは証券であるにも関わらず、テレグラムが登録を怠っていたと述べた。
SECは、「我々の今日の緊急行動は、テレグラムが米国市場に違法に販売されたデジタルトークンを持ち込むのを防ぐために行った」と主張。「被告人は、投資家に対してグラムとテレグラムのビジネス、財務状況、リスク、マネジメントなど証券法が要求する情報を開示しなかったとみている」と解説した。
またSECは、「自分たちのプロダクトに仮想通貨やデジタルトークンというラベルを貼り付けるだけで米国の証券法を免れることはできない」と付け加えた。
TONのメインネットは今月31日に立ち上がる予定だった。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版