世界最大のビットコイン(BTC)保有企業ストラテジーは、仮想通貨が過去最高値を更新した際、さらにBTC保有量を増やした。
ストラテジーを率いるマイケル・セイラー氏は月曜のX投稿で、同社が新たに220BTCを2720万ドルで購入したと発表した。 この取引に関する米証券取引委員会(SEC)への届け出はまだ公開されていないという。
購入平均価格は1BTCあたり12万3561ドル。 コインベースのデータによると、ビットコインは10月6日に過去最高値となる12万6200ドル超を記録した後、週末のフラッシュクラッシュで10万7000ドルまで急落している。
今回の購入により、ストラテジーのBTC総保有量は64万250BTCとなり、総投資額は約473億8000万ドル、平均取得単価は7万4000ドルとなる。
「ビットコインに関税はない」
金曜の市場急落は、トランプ米大統領による中国製品への新たな関税方針が要因とされている。
セイラー氏は1日で2万ドル近く暴落する中、「ビットコインに関税はない」 とXに投稿した。
同氏によると、今回の購入を反映したストラテジーのBTCイールド(希薄化後発行株式数に対するBTC保有比率の変化率)は年初来で25.9%に達したという。
ストラテジーは9月下旬にも196BTCの購入を発表しており、10月第1週には買い増しを見送った後、再び購入を再開した形となる。
MSTR株は週末にかけて急落
今回の購入発表の一方で、ストラテジーのクラスA普通株(MSTR)は再び下落した。トレーディングビューのデータによれば、株価は先週月曜の約360ドルから金曜には309ドルまで下落した。
7月の高値456ドルからは約33%下落しているが、1年前と比べると依然として63%高だ。 同期間のビットコイン上昇率(84%)におおむね連動した動きを見せている。
ストラテジーは先週金曜のX投稿で、自社株および社債投資家向けにビットコインを「証券化」していると強調した。
一部の市場参加者は、MSTR株がビットコインETFを大きくアンダーパフォームしていると指摘している。別のある投資家は、「英国でビットコインETN(上場投資証券)が買えるようになった瞬間に、MSTR株はすべて売るつもりだ。少なくない額を持っているが、いま多くの投資家が離れていっている」と書いている。
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