ストラテジーの共同創業者兼会長のマイケル・セイラー氏は7日、同社が2025年第3四半期において、ビットコイン(BTC)保有分で39億ドル規模の評価益を計上したと明らかにした。

ビットコインは5日に史上最高値の12万5000ドルに達した。新高値圏で積極的に買い増しを行うことで知られるストラテジーだが、今回はビットコインの追加購入を見送ると発表した。

セイラー氏はXで、「今週は新たなオレンジドット(買い増し)はなし。ただし、90億ドルという数字が、なぜ我々がHODLするのかを思い出させてくれる」と投稿。投稿には、同社のビットコイン購入を示すオレンジのドットが並ぶチャート画像も添えられていた。

セイラー氏の最新の報告によると、同社は平均取得価格が1BTCあたり7万4000ドルで計64万31BTCを保有している。日曜日時点での市場価格に基づく評価額は約790億ドルに達している。

Source: Michael Saylor 

第3四半期に39億ドルの含み益を計上

米証券取引委員会(SEC)への最新提出書類によると、ストラテジーは2025年第3四半期に39億ドルの未実現利益を報告した。また、11億2000万ドルの繰延税金費用も計上している。

9月末以降に生じた58億ドルの追加利益を含めると、同社の総含み益は90億ドルを突破。これはセイラー氏がXで言及した金額と一致する。

9月30日時点で、同社のデジタル資産簿価は732億1000万ドル、関連する繰延税金負債は74億3000万ドルに達していた。ビットコインが12万5000ドルを突破するなか、同社の仮想通貨への投資が急速に価値を膨らませていることを示している。

セイラー氏は長年にわたり、「最も攻撃的なビットコインの買い手」として知られており、価格上昇局面でも積極的に購入してきた。

そのため、今回の買い控えは市場関係者の注目を集めた。

あるXユーザーは「高値掴みが賢明ではないとやっと気づいたのか?押し目を待つのか?」とコメント。別のユーザーは「誰にでも休息は必要だ。セイラー氏も例外ではない」と述べた

それでも、同社のビットコイン投資は依然として高い収益率を維持している。

BitcoinTreasuries.NETのデータによると、ストラテジーのビットコイン投資は全体で68%の含み益となっており、長期的な積立戦略の強さを裏付けている。

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