ウクライナの国鉄にあたる「ウクライナ鉄道」(Ukrzaliznytsia)は11月15日、傘下のリヴィウ鉄道の施設に100台以上の仮想通貨マイニング機器が設置され、マイニングファームとして利用されていたと発表した。同社の電力網に接続し、ビットコイン(BTC)をマイニングしていたそうだ。
ウクライナ鉄道の経済情報セキュリティ部長によると、同セキュリティ部門と地方検察官がマイニングファームを発見したという。リヴィウ鉄道の駅員によって設営されていたそうだ。
推定被害額は約450万円
発表によると、(電気料金を基にした)年初からの推定被害額は100万UAH(フリヴニャ。約450万円)という。またウクライナ領土では仮想通貨の発行と流通が禁じられているため、情報が同国西部に位置するテルノーピリ州警察本部に送られ、刑事裁判が開始された。なお発表時点におけるBTC価格は約20万8000UAH(約93万5000円)だったそうだ。
ウクライナでは仮想通貨マイニングは規制されていない?
2018年6月、ウクライナの国家特別通信・情報保護局は、仮想通貨のマイニングを規制する計画はないと述べていた。しかし、仮想通貨企業は高額の罰金を課されたり、機器を押収されたりする恐れがあり、マイニングは依然として大きなリスクを伴うと報じられた。
2018年6月、ウクライナにおける情報機関「ウクライナ保安庁(SBU)」が、ユジノウクラインスク原子力発電所施設でマイニングを行った発電所オペレーターを逮捕したと報じられた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン