韓国の大手仮想通貨取引所ビッサムは、「オルタス」というブランドのもと、機関投資家向けの仮想通貨の相対取引(OTC)トレーディングデスクを立ち上げた。2月7日にプレスリリースで公表した。
香港に拠点を置くビッサム・グローバル・リミテッドが、機関投資家向けサービスを専門とする「オルタス」を手掛ける。機関投資家は本人確認(KYC)とマネーロンダリグ対策(AML)のプロセスを得て、OTCトレーディングデスクといったオルタスのサービスを利用できる。
OTC取引は、仮想通貨取引所を経由することなく、直接取引を行うことができる。大量の取引を手掛ける機関投資家にとって、市場に変動をもたらすことなく、取引できるメリットがある。
大手の取引所が次々とOTC業務に参入し始めている。2018年11月には、米取引所大手のコインベースが機関投資家受けのOTCサービスを開始。米取引所のビットトレックスも今年1月にOTCトレーディングデスクを立ち上げる計画を明らかにしている。
そして世界最大の仮想通貨取引所の1つであるバイナンスは1月末にOTCサービスを開始すると発表したばかりだ。発表によれば、20BTC以上の取引を行うユーザーを対象にサービスを提供する。