SBIホールディングスの子会社であるSBIクリプトがドイツのハイテク企業ノーザンデータAGとテキサス州拠点のデータ企業ウィンストーンと提携することが2月13日の発表から分かった。
SBIクリプトは、仮想通貨マイニング関連の事業を担っている。今回の提携によりSBIクリプトはテキサス州にあるノーザン・データの新たなデータセンター施設を使うことになる。
ウィンストーンはドイツのフランクフルトに拠点を置くノーザンビットコインAGの子会社だ。ノーザン・ビットコインAGは、ロックデールの施設について現在の300MWから2020年末までには1GWに増強させる計画を示している。
SBIクリプトのカーソン・スミスCEOは、「2019年初頭からウィンストーンとノーザンデータとともにテキサス州でのマイニングを計画してきた」ことを明かした。
先月、SBIホールディングスとGMOがテキサスでビットコインのマイニングを始めるとブルームバーグに報じられた。今回の発表は、ブルームバーグ報道を部分的に確認する形となった。
GMOはブルームバーグ報道に対するコメントは控えるとコインテレグラフ ジャパンに回答している。
SBIはマイニングチップ開発も進めている。米国でのビットコインマイニング事業については、先月、年内に新たなマイニング施設稼働を目指すことを明らかにした。
テキサス州と仮想通貨マイニング
最近、テキサス州でのマイニングがブームとなっている。
昨年10月、中国のマイニング大手ビットメインが世界最大のビットコインマイニング施設を米テキサス州で開設したと発表した。
ロックデールは、アルミニウム生産で栄えた1950年代に「雨が降る街」として知られていた。現在、ビットメインのほか、レイヤー1などマイニング関連施設をひきつけている。
SBIの北尾吉孝CEOは、さらに19年末までに米国と中央アジアのキルギスタンの2ヵ所で新しいマイニング施設を稼働開始すると話していた。
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン