顧客関係管理(CRM)を手がけるクラウドサービス大手の米セールスフォース・ドットコムが、独自のブロックチェーン・プラットフォーム「セールスフォース・ブロックチェーン」を発表した。アリゾナ州立大学、S&Pグローバルなど一部パートナーはすでに利用可能となっており、2020年に一般の顧客に提供する予定だ。同社が5月29日付けプレスリリースで明らかにした

セールスフォース・ブロックチェーンは、同社のアプリ開発プラットフォーム「ライトニング」と、「ハイパーレジャー」プロジェクトによるオープンソースソフトウェア(OSS)のブロックチェーン技術をベースとしている。

インテルが主導する分散型元帳技術(DLT)の「ハイパーレジャー・ソウトゥース(Sawtooth)」を採用しており、検証済みデータを共有するためのスマートコントラクト分散型アプリ(dApps)、およびブロックチェーンネットワークを構築・運用するためのツールを企業に提供すると述べた。またライトニングにより、マウス操作でdAppsを構築・カスタマイズできる「ローコード(low-code)」機能も挙げた。

(ライトニングの利用イメージ 出典: セールスフォース・ドットコム

またセールスフォース・ブロックチェーンは、アシスタント機能「アインシュタインAI」により、業務プロセスの自動化も可能とした。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版