リップル社が毎月行う、エスクローウォレットからのXRPの大量放出が、今回は価格上昇に影響したのかもしれない。

巨額資金の移動を追跡するホエールアラートよると、リップル社が1日、5億XRPをエスクローウォレットから移動させたことがわかった。5億XRPは現在の価格で135億円ほどになる。

今回の移動リップルが毎月1日に行っているものだ。全体の供給量の過半数を保持しているリップル社は毎月、一定量のXRPをアンロックしている。アンロックされたXRPは取引所や金融機関、第三者への販売ができるようになり、余ったXRPは再びエスクローウォレットに戻すことになっている。こうした市場へインセンティブを提供することを目的としているが、前回1月は価格には影響しなかった。

しかし、今回は少し違うのかもしれない。2日には一時6%超も価格が上昇。昨年11月に記録した0.26ドルを一時回復した。足元では0.25ドル近くまで下落している。

XRP価格

(出典:Coin360 XRP/USD 「1日」2月3日8時50分)

それでも他のアルトコインが年初来から大幅に上昇していることと比べると、XRPはまだまだだ。例えばライトコインは1月に65%上昇。一方のXRPは26%増にとどまった。

リップル社のこうした動きについて「投げ売り」との批判もある中で、リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOはこれまでに「我々はそんなことはしない。実際、我々はほとんどのXRPをエスクロー(第三者預託)に入れており、我々は触れない」と発言。「投げ売り」をしているわけではないし、リップル社はXRP価格をコントロールできないと発言している。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン