ETFプロバイダーのREXシェアーズが、米国で初となるソラナ(Solana)ステーキング対応の上場投資信託(ETF)の立ち上げに迫っている。アナリストらは、米証券取引委員会(SEC)からのフィードバックに対する対応が成功したとみている。
「REXは更新版の目論見書も提出しており、完全に記入された状態だ。これらを総合すると、すべてが整い、間もなくローンチされるように見える」と、ETFアナリストのエリック・バルチュナス氏は28日(金)にX(旧Twitter)で投稿した。
SECはこの独自ETF構造に「容認」の姿勢
ETFストア社長のネイト・ジェラシ氏も同日Xで、「REXシェアーズが採用する極めて珍しいC法人(c-corp)構造にSECが前向きな姿勢を見せている」と述べた。この構造は、かつてSECが「ETFルール」として知られる6C-11規則に抵触すると主張していた。
「SECは、この創造的な ’40年投資会社法(Investment Company Act of 1940)構造の推進に前向きなようだ」とジェラシ氏は述べ、「いよいよだ」と付け加えた。
同氏は5月29日時点で、「REXシェアーズは規制上の抜け道を見出した」とも語っていた。
ETFアナリストのジェームズ・セイファート氏もこれに同調し、「REXシェアーズが提案したソラナ(SOL)のステーキングETF構造は、ETF業界でも非常に稀なもので、他の仮想通貨ETFが用いている19b-4申請プロセスを回避している」と述べた。19b-4は、現在もSECの決定待ちとなっているステーキングETFの標準的な申請方法である。
アナリストらは「SECの懸念は解消された」と判断
ジェラシ氏は、「SECのコメントは解消されたようだ」とし、「仮想通貨ETFの夏が始まる」と続けた。
バルチュナス氏も、SECからのコメントへの対応が完了したことを確認する電子メールのスクリーンショットを引用し、「これでローンチの準備は整ったようだ。驚きだ」と述べた。
同日、REXシェアーズは「米国初のステーキング対応仮想通貨ETFがまもなく登場する」と投稿している。
仮想通貨ETFにおけるステーキングは業界が待望する機能
REXシェアーズによれば、「REX-Osprey SOLおよびステーキングETF」は、ソラナのパフォーマンスを追跡しつつ、オンチェーンステーキングによって利回りを生み出す設計となっている。
「利回りを生む新たな仮想通貨投資時代が到来した」と、REXシェアーズは述べている。
仮想通貨ETFにステーキング機能が加わることは、業界内で長らく待望されてきた。
3月20日には、ブラックロックのデジタル資産部門責任者ロビー・ミチュニック氏が、同社のイーサETFを「大きな成功」と評価する一方で、「ステーキングができないことで完璧とは言えない」とも認めていた。
S.BLOXに口座開設をして最大で3,000円のビットコインがもらえるリニューアルキャンペーンを実施【PR】