ブロックチェーンを使って国際送金の課題解決を目指す米リップル社が、中央銀行デジタル通貨(CDBC)に特化した専門家の求人を出した

リップル社の求人情報によると、分散型台帳管理システムであるXRPレジャーを使ってCBDCをサポートするためのシニアディレクターを募集している。

このポジションでは中央銀行に向けたCBDC戦略立案や関係構築を通じて、世界の中銀関係者を教育することを期待するという。

応募者には大手金融機関や中央銀行に向けに、営業やアカウント管理の経験が10年以上あることを条件としている。

今回の求人で、リップル社はCBDCに自社の技術を導入する意向を再確認している。同社は2020年9月、CBDC関連のポストを公開し、決済ソリューションであるリップルネットがグローバルなCBDC間の相互運用性に必要なツールであるとアピールした。8月にはリップル社でシニアディレクターを務める吉川絵美氏が、リップルはCBDCの競合になるわけではないと発言している。

現在進行中の各国CBDCにリップルが関与しているのかは今のところは不明だ。しかし、リップルはすでに各国中銀と接触しており、2020年5月にはブラジル中央銀行と「制度的課題」に関して話し合うために非公開の会合を開いたことが報じられた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン