リップルが支援する新興デジタル資産企業エバーノース・ホールディングスは、XRP財務機関の設立を目的に、10億ドル相当のXRPトークンを保有していることが報じられた。
デジタル資産分析プラットフォームのクリプトクオント(CryptoQuant)のデータによると、10月27日時点でエバーノースのXRP保有量は3億8,870万枚に達している。
記事公開時点でXRPは2.60ドルを上回っており、同社の保有額は10億ドルを突破した。10月20日にXRP普及を目的とする機関投資家向けビークルとして正式に始動して以降、短期間で節目を迎えた形となる。
コインゲッコーのデータによると、前週のエバーノースの設立発表を受け、XRPは8.6%上昇し、時価総額は約130億ドル拡大した。
上場計画
10億ドル分のXRPを財務に保有するエバーノースは、ナスダックで「XRPN」というティッカーシンボルのもと、XRPを運用する上場ファンドの立ち上げ準備を進めている。これは最高経営責任者(CEO)のアシーシュ・ビルラ氏が先週明らかにしたものだ。
リップルで12年にわたり幹部を務めたビルラ氏は、10月にリップルの取締役を退任し、エバーノースのCEO兼会長に就任した。
エバーノースは、アルマーダ・アクイジション・コープIIとの合併の一環として、リップル、日本のSBIグループ、非営利団体リップルワークスなどからのプライベート投資を含め、少なくとも10億ドルの資金調達を見込んでいる。
ビルラ氏は 「私たちは、SBI、リップル、アーリントン・キャピタル、パンテラ・キャピタル、クラーケンといった世界有数の投資家・企業に支えられています。これらの企業はいずれもXRPの将来性を確信しています」と述べた。
「なぜ今なのか。それは、XRPが米国で明確な規制上の立場を得たことで、大規模な普及への道が開けたからです。エバーノースは、公的市場への信頼できる透明な橋渡し役としての立場を確立しようとしています」
このニュースは、米国での現物XRP ETFへの期待が高まる中で報じられたものだ。一方で、ナスダックでは現物ヘデラ(HBAR)およびライトコイン(LTC)のETFが本日取引開始予定とされるなか、米国証券取引委員会(SEC)が政府閉鎖の影響でXRP ETFの判断をさらに延期する可能性があるとの見方も出ている。
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