リップルのブラッド・ガーリングハウスCEOは、「ビットコインが中国にコントロールされているのは間違いない」とボストンで開かれているシュティーフェル・インサイト・コンフェレンスで発言した。金融メディアのザ・ストリートが12日に報じた

 「あまりメディアに報じられていないけど、大事なことを話そう。ビットコインが中国にコントロールされているのは間違いない。中国のマイナーがビットコインの50%をコントロールしている。中国政府が将来的にこの状況を利用して介入しないと言い切れるだろうか?中国に支配された通貨を使いたい国は何カ国あるだろうか?あるわけがないだろう」

 またガーリングハウスCEOは、ブロックチェーンについて「既存のシステムに影響を与える」としつつも「銀行にとって脅威にならない」とし、「そのような見解は短絡的だ」という考えを示した。

 さらにリップルは、決済手段としては最高のデジタル資産と発言。「ビットコインが取引を承認するまで45分もかかる」のに対してリップルはたった4秒で承認できると主張した。

 一方、仮想通貨取引所のビットメックスは2月にリップルに関するレポートを公表。「取引台帳の承認をコントロールしているのはリップルであり、リップルの仕組みは中央集権的だ」と結論づけた。

 13日に公表されたテキサス大学の論文によると、昨年12月のビットコインの価格急騰は仮想通貨テザーと取引所のビットフィネックスによる価格操作によって引き起こされた。ビットコイン相場が低調な時にテザーによるビットコインの買い支えがありそれがビットコインの価格上昇につながったという。これを受けてビットコインの価格を動かしているのは少数の人間だという議論が再び巻き起こっている。