オランダ大手銀INGは仮想通貨カストディ(資産管理)技術を開発している。ロイター通信が12日、報じた。
開発はまだ初期段階だが、カストディに関して特に注目しているという。ロイターに対してINGは「資産に裏付けられたトークンとネイティブセキュリティトークンの両方のデジタル資産に関して、チャンスが増えるとみている」と述べた。
プロジェクトの詳細は明らかにしなかった。
INGではこれまでにゼロ知識証明(ZKPP)や「ゼロ知識セットメンバーシップ(ZKSM)」といったブロックチェーンのプライバシーに焦点を当てた開発を進めており、今年4月にZKSMよりも高速な「バレットプルーフ(Bulletproofs)」を発表している。
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INGのように、伝統的金融機関が仮想通貨のカストディサービスなどに取り組む例は他にも出てきている。
米金融大手フィデリティは10月、カストディとトレーディングサービスを全ての適格投資家向けに運用を開始。
野村HDも英領ジャージー島でカストディと預託事業者のライセンスを取得したと報じられている。
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン