R3のブロックチェーン「コルダ」を搭載した貿易金融のマルコポーロ・ネットワークは、試験運用を完了した。12月12日に発表した。同ネットワークには、25カ国から70組織超が参加している。日本からもSBIホールディングスや住友商事などが参加している。

同テストは、貿易金融と運営資金調達ソリューションの改善を目指し、金融、自動車、通信、ロジスティック、不動産、海運、不動産、サービスなど、さまざまな業界から340人以上が参加した。

テストに関する調査では、回答者の100%が、ブロックチェーン基盤の同ツールで、売掛金処理のプロセスのスピードアップとコスト削が期待できると答え、75%がその効果が向こう5年以内に現れると思うとした。

マルコポーロネットワークは、ハイテク企業TradeIX、フィンテック企業のR3に加え、20もの国際金融機関で構成されるジョイントベンチャー。ブローカーディーラーサービスや株やオプション、先物など複数の通貨での取引サービスを提供するプラットフォームの構築を目指している。R3のブロックチェーン技術である「コルダ」をプライバシー強化を主眼に発展させ、許可された企業同士がリアルタイムで取引データを共有できる仕組みづくりを目指す。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン