欧州金融大手のソシエテ・ジェネラルは15日、テゾスブロックチェーンでセキュリティトークン(ST)を発行したと発表した。STにおける初のストラクチャードプロダクトとなる。

ソシエテ・ジェネラルは2022年までにグループの顧客に仮想通貨の組成・発行・取引・カストディサービスを提供することを目指しており、今回のセキュリティトークンの発行は重要なマイルストーンだという。

ソシエテ・ジェネラルは子会社のソシエテ・ジェネラル・フォージを通じて、セキュリティトークンを発行する。SWIFTを利用する伝統的な銀行システムと統合できるようになる。

「市場の需要に沿って行われた、この新たな実験はパブリック・ブロックチェーン上でより複雑な金融商品(ストラクチャード商品)を発行することの法的、規制的、運用的な実現可能性を示している」

ソシエテ・ジェネラルは2019年、同行の信用機関であるソシエテ・ジェネラルSFHを通じて、1億ユーロの債券をイーサリアム上で発行したことがある。さらに2020年35月にはソシエテ・ジェネラルSFHとソシエテ・ジェネラル・フォージがフランス銀行と実験段階の中央銀行デジタル通貨(CBDC)を使って、トークン化された4000万ユーロの債券を発行した。

欧州連合(EU)では、仮想通貨やブロックチェーンに関する明確な規制が制定されていないものの、ソシエテ・ジェネラルは、新しい技術の導入を積極的に進めている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン