暗号資産分析プラットフォームのアーカム・インテリジェンスのデータによると、仮想通貨取引所OKXは、約6000万ドル相当のデジタル資産を破綻したヘッジファンドのアラメダリサーチと関連するウォレットに送金した。

資金は16の別々のトランザクションに分散され、マスク・ネットワーク(MASK)トークンで約3億3790万MASK(130万ドル相当)およびステーブルコインのテザー(USDT)で約5777万ドル相当が含まれていた。
In the past hour, Alameda Research wallets have received $57.77M in USDT from OKX.
— Arkham (@ArkhamIntel) May 9, 2023
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アーカム・インテリジェンスによると、アラメダリサーチは現在、仮想通貨ウォレットで2億8400万ドル以上の資産を保有している。最大の保有資産はUSDT、BitDAO(BIT)、イーサリアム(ETH)、スターゲイト・ファイナンス(STG)だ。
これらの資金は、アラメダの姉妹会社であるFTXの顧客に返金するための回収努力の一部であった可能性がある。3月30日、OKXはFTXとアラメダのために保有していた約1億5700万ドルを返還する予定だと発表した。OKXは11月に資金を凍結して保護していた。同じ発表によると、FTXは3月30日に債権者に返金するために資金の凍結を解除するようOKXに申し立てを行ったが、OKXはそれを「歓迎した」という。
破産を宣言し、新たな経営陣の下で運営されるようになったFTXとアラメダは、過去に仮想通貨を送金した企業から資金を回収するために積極的に取り組んでいる。3月23日、FTXはヘッジファンドのモデューロ・キャピタルとの和解に達し、同ファンドに以前投資された4億6000万ドルを回収することができた。5月4日、FTXは破産した仮想通貨貸付企業ジェネシス・グローバルに貸し付けたとされる40億ドルを取り戻すための申し立てを行った。
FTXおよび傘下の約130の企業(アラメダリサーチを含む)は、FTXが流動性危機に陥った後、11月に破産を申請した。アラメダリサーチの元CEOであるキャロライン・エリソン氏は、FTX元CEOのサム・バンクマン・フリード氏と共謀してFTXの顧客資金を不正に流用したとして詐欺で起訴されている。彼女は12月22日に罪状に対して有罪を認めた。しかし、バンクマン・フリード氏は無罪を主張して争う姿勢だ。