仮想通貨取引所OKXは、香港での仮想資産サービスプロバイダーライセンス(VASP)取得に向けた最終段階に入っている。同取引所は、来年3月までにVASPの最終承認を得ると予想している。

OKXのグローバル最高コマーシャル責任者であるリー・ジーカイ氏はインタビューで、銀行と積極的に対話を進めており、現在はグループがライセンスを発行され、事業を開始するのを待っていると語った。同取引所は準備作業を開始しているという。

香港は2023年に仮想通貨に友好的な地域となり、仮想通貨取引所が個人投資家にサービスを提供するためのライセンス制度を発表した。当初は80以上の仮想通貨企業が国内にオフィスを開設することに関心を示していたが、ハッシュキーやOSLなど数社のプラットフォームだけが個人投資家向け仮想通貨取引サービスを開始するための必要なライセンスを取得した。

ハッシュキーは8月28日から香港のユーザーに小売仮想通貨取引サービスを提供し始めた。国内の規制当局は、新たな仮想通貨トークンへの投資に伴うリスクを抑制するため、小売顧客向けのビットコイン(BTC)とイーサ(ETH)の取引だけを開放した。また、規制は投資家に対する30%の上限を設け、彼らが純所得の3分の1だけを投資することを許可している。

ハッシュキーとOSL以外にも、フォビとGate.Ioが個人投資家向け仮想通貨取引サービスの申請を行い、現在規制当局の承認を待っている。Gate.Ioの幹部は香港での規制体験についてシェアし、他の規制者と比較して香港証券先物委員会(SFC)が仮想資産サービスプロバイダーに対する要件が厳しいとコインテレグラフに語った。規制当局は、仮想通貨プラットフォームがクライアントを保護するための保険/補償要件を提供することを義務付けている。その上で、仮想通貨取引所は資産の98%をコールドウォレットで保管することが求められている。

コインテレグラフは、OKXに対して香港の規制や市場に対する期待についての見解を求めたが、すぐには回答を得られなかった。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン