現地メディアの報道によれば、仮想通貨取引所ハッシュキーは、8月28日から香港の個人投資家向けにビットコイン(BTC)とイーサ(ETH)の取引サービスを提供開始する。投資家は、このプラットフォームを使用して純資産の最大30%まで仮想通貨に投資することが可能となる。

ハッシュキーは香港証券先物委員会(SFC)から発行された2つの主要なライセンスをアップグレードした後、個人投資家に対して仮想通貨取引サービスを提供するための規制認証を得た仮想通貨取引所となった。第1のライセンス、通称タイプ1は、ハッシュキーが香港の証券法の下で仮想資産取引プラットフォームを開始するための道を開いた。第2のライセンス、通称タイプ7は、仮想通貨取引所が機関投資家と個人投資家ユーザーの両方に自動取引サービスを提供することを可能にした。

ハッシュキーの他にも、OSLという仮想通貨プラットフォームもSFCからBTCとETHの取引サービスを提供するための規制承認を得た。新たなライセンス制度は、香港が法の下で個人投資家向け仮想通貨取引サービスを許可する国の1つとなる道を切り開いた。

香港は2023年、国内で仮想通貨に対する友好的な環境を構築することに注力してきた。香港のポール・チャン財政長官は年初に、地元政府と規制当局が2023年に仮想通貨とフィンテックのエコシステムを構築することを目指すと語った

3月には、80社以上の仮想通貨関連企業が香港にオフィスを開設することに興味を示し、その中にはいくつかの仮想通貨大手も含まれていた。4月には、香港金融管理局(HKMA)が銀行に対して仮想通貨企業へのサービス提供を求めた。同年5月には、HKMAが6月1日を期限に仮想通貨プラットフォーム向けのライセンス制度を発表した。8月には、すでにいくつかの仮想通貨プラットフォームが個人投資家および機関投資家向けの仮想通貨取引サービスを提供するための承認を得ている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン