グローバルな仮想通貨取引所OKExは、ライトニングネットワークとの統合により、より安価に速くビットコイン(BTC)トランザクションを行えるようにする。

2月2日の発表によると、OKExのビットコインライトニングネットワークは「次の四半期」に統合され、OKExはライトニングネットワークの参加ノードになる。

この統合により、OKExユーザーはBTCの入出金時にライトニングネットワークのオプションを選択できるようになり、取引手数料の削減と時間短縮につながる。

ライトニングネットワークはビットコインのブロックチェーンのセカンドレイヤーソリューションであり、支払プロトコルである。これは、ビットコインのスケーラビリティの問題を解決するため、2015年に提案されたものだ。ちなみに仮想通貨分析サイトのBitInfoChartsのデータによると、2月1日時点のビットコイン取引手数料は15ドルとなっている。

ライトニングネットワークはそれ自体がブロックチェーンではなく、セカンドレイヤーであるため、このソリューションはもともとは少額の、マイクロBTCトランザクションで主に使われていた。そのため、ライトニングラボは2020年8月に「Wumbo」チャンネルを導入し、より大きなトランザクションを処理できるようにした。

OKExはビットコインのライトニングネットワークの実験を開始する唯一の仮想通貨取引所ではない。2019年7月、ヨーロッパの仮想通貨取引所ビットスタンプは、ネットワークの機能を強化するため、独自のライトニングネットワークノードをセットアップした。またビットフィネックスは2019年12月にライトニング支払を可能にする機能を導入した。また2020年9月には顧客が大量のビットコインを預けたり引き出したりできるようにするため、ライトニングネットワークのWumboチャンネルのサポートを発表している

最近でも2020年12月、米国を拠点とする仮想通貨取引所クラーケンは、2021年にビットコインのライトニングネットワークを統合すると発表した。OKCoinも最近、2021年第1四半期にライトニングネットワークと統合する計画を発表している

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン