米国の大手仮想通貨取引所クラーケンは16日、2021年にビットコインのライトニングネットワークと統合すると発表した

クラーケンは、統合により速度と手数料が大幅に改善されると強調し、ライトニングネットワークにより「1秒あたり数百万のビットコインのトランザクションを処理できるようになる」と述べている。

クラーケンのチーフビットコインストラテジストであるピエール・ロチャード氏は、まず2021年前半にライトニングネットワークを引き出しのために統合されると、コインテレグラフに話した。それにより転送手数料がトランザクションあたり約10ドルから1セント程度に引き下げられるとも語った。

ロチャード氏は、デポジット機能が次に続く予定であると述べた。クラーケンではビットコインをデポジット(預入)のは無料だが、統合によってデポジットがすぐに行われる。つまり、トレーダーはビットコインのブロックチェーンでの確認に必要な時間を待つ必要がなくなるのだ。

「これによって、スピードを重視する戦略を取っているトレーダーに利益をもたらすと考えている」と、ロチャード氏は語っている。

統合を促進するため、クラーケンがライトニングネットワークに特化した新しいチームを組織する予定であるとも、ロチャード氏は付け加えた。

ライトニングネットワークは、ビットコインのレイヤー2プロトコルであり、2018年3月にリリースされている。

このプロトコルは、スマートコントラクトの「ペイメントチャンネル」を使用して個々のユーザー間のトランザクションを容易にし、ブロックチェーンに保存されるトランザクションの数を減らすことを目指している。最終的な残高は、決済のためにビットコインブロックチェーンにブロードキャストされる。

DeFi Pulseによると、ライトニングネットワークにロックされている総価値は、現在2100万ドルであり、史上最高値を更新している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン