北朝鮮政府は少なくとも2つの詐欺コイン(scams)を後援しているようだ。米国のセキュリティ会社レコーデッド・フューチャーが25日公開したレポートで明らかになった。
報告書では、同社の研究チームInsiktグループが、少なくても2つの詐欺の仮想通貨に北朝鮮に関係していると指摘している。
北朝鮮が支援する1つ目の仮想通貨インターステラコインは、HOLD、HUZU、ステラ(XLMではない)と名称を変え続けてきた。HOLDコインは複数の仮想通貨取引所で上場さえしており、後に上場廃止となったが、投資家を詐欺スキームで騙したという。
2つ目のコインは、マリンチェーン・コインと呼ばれ、今年8月に発見された。複数の保有者やユーザーで共有するために海洋船舶をトークン化できたというこのコインは、カナダのオントリオ州によって、詐欺的であると指摘された。
数多くのユーザーが、登録以来4つの異なるIPアドレスでホストされていたウェブサイト上で、数万ドルの損失と詐欺について苦情を申し立てた。一部のユーザーは、ウェブサイトmarine-chain.ioが別のサイトshipowner.ioのミラーに近いと指摘している。
Insiktグループは以前、北朝鮮の指導者らがビットコイン(BTC)や匿名系仮想通貨モネロ (XMR)を小規模ながらマイニングしていることを発見している。また、今年初旬には、レコーデッド・フューチャーは韓国の仮想通貨取引所ビッサム(Bithumb)やロシアのヨビット(Yobit)のハッキング事件に北朝鮮関連のサイバー犯罪グループのラザロが関わっている可能性を指摘した。
April 2018 screenshots of marine-chain[.]io and shipowner[.]io. Source: Recorded Ruture