ブロックチェーン分析を手がけるフリップサイド・クリプトは「XRPのマネーフローで知っておくべき4つのこと」と題した最新レポートの中で、週末に仮想通貨(暗号資産)XRPが大きく下落する理由について解説した。

レポートではXRPに対する消費者や個人投資家の関心が低下していることが原因だとした。

「上の棒グラフは週末のXRPのアクティビティが平日よりも明らかに低いことを示している。これはOANやZilliqa(ジリカ)といった1週間を通して活動が一定の他のチェーンとは異なっている。これはXRPの取引の多くがプロの投資家やマネーグラム、インターメックス(Intermex)などの支払い業者によって送金されていることを示している」
 

(出典:Flipside Crypto「XRPの取引ボリューム」)

フリップサイド・クリプトはブロックチェーンをステークホルダーの行動データを抽出する「チェーン・ウォーキング」によって企業の意思決定をサポートするビジネスインテリジェンスを提供している。

フリップサイド・クリプトのデイブ・バルターCEOはコインテレグラフに対し、XRPを競合と比較しながら、以下のように解説した。

「NearやFlow(Dapper)、Celo、Solanaなどメインメットを準備している興味深いブロックチェーンは多くある。これらのブロックチェーンは顧客第一主義のマインドと現実世界でのユースケースを持っている。例えばFlowはすでにNBAやワーナーミュージックと契約を結んでおり、Celoのソリューションは経済的に恵まれない人々を支援するために作られている。2020年以降はこの4社が躍進するだろう」

リップル社去ったマケーレブ氏が最もアクティブ

レポートのデータはステラを設立するためにリップル社を去ったジェド・マケーレブ氏が保有するXRPがまだ残っていることを示している。

レポートによると、マケーレブ氏のウォレットは最もアクティブで、現在6500万XRPの保有を示している。今後数カ月で売却を完了する見込みだという。

(出典:Flipside Crypto「30日のアセットフロー」)

マケーレブ氏が保有するXRPについてはクリプトアソシエイトが今月、7600万XRPを保有していると報告しているが、いずれにせよ近く売却を完了するかもしれない。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン