インド政府が仮想通貨は合法化されるべきだと考えていることが関係者の話から明らかになった。The New Indian Expressが26日に報じた。インドでは仮想通貨に対して逆風が吹いていただけに、新たに明らかになった政府の方針はサプライズ材料となるかもしれない。

記事によると、匿名で取材に応じた政府高官は次のように述べた。

一般的に(政府内には)仮想通貨は完全に違法だと片付けられないというコンセンサスがある。仮想通貨は厳しい添え書きとともに合法化される必要がある

この政府高官は、2017年に立ち上げられた仮想通貨に関するパネルの参加者だという。

インド政府からはこれまで仮想通貨に対する厳しい見方が出ていた。

先述のパネルは今月初めの頃、インド準備銀行(RBI)に新たな法的枠組みを構築し、同国内での仮想通貨を全面的に禁止する措置を提案していた。また4月にRBIは、銀行に対して仮想通貨取引を行う個人や企業に対するサービス提供停止を求めた。

インドの仮想通貨に対する方針がサプライズ材料になるかもしれないという専門家もいる。

eToroのシニアアナリストであるマティ・グリーンスパン氏は先月、「仮想通貨業界にとって最もポテンシャルを秘めた国はインド」指摘。キャッシュレス化が進むインドにおいて、仮想通貨に対する姿勢は曖昧な状況であり、今後、事態が好転する可能性があるという見方を示した。