米通貨監督庁(OCC)は6月4日、仮想通貨企業と銀行などに対して、新しい規制に関してのパブリックコメントを求めている。

OCCは金融や銀行関連の問題について、多くの質問やコメント要請を掲載しているが、仮想通貨については次のように書いている。

「金融サービス企業もしくは銀行のクライアントが従事している仮想通貨もしくは暗号資産に関する活動は何か、また銀行セクターにおける仮想通貨関連の活動のさらなる採用に対する障壁は何か?」

OCCのトップを務めるブライアン・ブロック氏は、今回の発表について、銀行業界と仮想通貨の間のギャップを埋めようとすることが1つの狙いだと、コインテレグラフに語った。

「仮想通貨業界が銀行サービスを必要とすること、それらが銀行のルールを介して取引する必要があることなどだ。私たちは肯定的に考えており、銀行からの仮想通貨側へのニーズ、仮想通貨業界からの銀行へのニーズについて情報を集めて、その問題に対処したい」

OCCは、米財務省内の銀行規制機関だ。最近、OCCのトップに就任したブルックス氏はもともとはコインベースで法律顧問を務めていた経歴を持つ

ブルックス氏は、カストディアンとしての銀行の役割を把握することや、ステーブルコインの銀行業界への影響についてカバーすることが重要な目標であると、コインテレグラフに語っている。

「OCCは、私の監督のもとで、銀行が仮想通貨の適切なカストディアンとしての役割を担っていくかどうかを共に考えていくことにあるだろう。私たちは、いまの時点でそれについて特定の考えを持っているわけでなく、先入観は持っていない。確かに私の過去の経歴かっら、一定の興味はあるが。そして私たちはステーブルコインについての問題もある。ステーブルコインは通貨や現金と同じものとなのか?それは銀行で取り扱うことができるのか、それとも銀行以外なのか?銀行規制がカバーすることになるのか?」

米国や他国の規制当局は、仮想通貨への関心を深めている。多くの人々は、ブルックス氏がOCCのトップに就任したことは、米政府が仮想通貨に大きな関心を持っていること意味すると解釈している。ブルックスが就任する前、今年3月には米財務省は仮想通貨業界のリーダーを集めた会議を開くなど、仮想通貨分野への関心が伺える。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン