14年間眠っていたビットコインのクジラが再び動き出し、数十億ドル規模の資産移動が確認された。

ブロックチェーン分析アカウントのルックオンチェーンによると、ウォレット「12tLs」が木曜、14年間保有していたビットコイン1万BTC(約10億ドル相当)を移動させた。このウォレットは、2011年4月3日にビットコインを受け取って以来、資産を一切動かしていなかった。当時のビットコイン価格は1BTCあたりおよそ0.78ドルだった。

その数時間後、別の2つのクジラアドレス「bc1qm」と「1GcCK」も14年ぶりに活動を再開し、それぞれ1万BTCを移動させたことが、BitInfoChartsのデータから判明している。

トレーディングビューによると、これらのウォレットは14年間にわたりビットコインを保有し続け、含み益は1300万%超に達していた。

BTwallet “12tLs.” Source: Lookonchain

仮想通貨トレーダーの一部は、クジラによる大口送金の動向を、市場への影響度が大きいことから、機関投資家の需要や短期的な価格動向の指標として注視している。

BTC/USD, 14-year chart. Source: Cointelegraph/TradingView

今回の送金は、長期保有者による利益確定が相次ぐ最近の傾向とも一致する。6月23日には、別の投資家が2013年から保有していたビットコインを売却し、約3000万ドルの利益を確定させている。この投資家は、6万ドルの投資資金を496倍に増やしたことになる。

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企業によるビットコイン買い増しも進行

一部の初期投資家が利益を確定する一方で、ビットコインを買い増す動きも続いている。

Bitcoin held by public firms and entitites. Source: BitcoinTreasuries.NET

BitcoinTreasuries.NETによると、現在255社以上の企業が合計347万BTCをバランスシートに保有しており、これは全供給量の約3.97%に相当する。わずか数週間前は124社に過ぎなかった。

同時に、米国の雇用統計が予想を上回ったことを受け、木曜にはS&P500とナスダックがともに史上最高値を更新。米経済への楽観的な見方が株式市場を押し上げた。

キプロス拠点の暗号資産フィンテック企業YouHodlerでマーケット責任者を務めるルスラン・リエンカ氏はコインテレグラフに対し、次のように述べている。

「ビットコインは株式市場と高い相関性を示しており、株の上昇に追随する形で新高値を目指す構えだ。現在の保ち合いレンジを明確に上抜ければ、直近の最高値を再び試し、それを突破する可能性もある」

一方で、一部のアナリストが「新たな買い手の流入がなく、小口投資家の関心も低迷していることから、ビットコインの価格は11万2000ドルを上限に抑えられる可能性がある」との見方を示している

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