クロスボーダー送金サービスを手掛けるマネーグラムは、金曜日にステーブルコインを利用した支払チャネルを正式に開始した。ユーザーは世界中でUSDコイン(USDC)支払で送ることができ、受取人は現金として引き出すことができるようになる。

サークルとマネーグラムは金曜日、カナダ、米国、ケニア、フィリピンなど、主要な送金市場でこのサービスを展開すると発表した。グローバルなキャッシュアウト機能は、6月末までに利用可能になる予定だ。導入を促進するため、USDC送金サービスは最初の12ヶ月間、手数料が無料となる。

5月末に報じたように、マネーグラムの新しい送金サービスはステラ(XLM)ブロックチェーン上に構築され、ステラウォレットユーザーは世界中の受取人にUSDCを送ることができるようになった。このサービスは、デジタル資産と物理的な現金通貨との間のギャップを埋めるとともに、仮想通貨決済の有用性を実証することを目的としている。

ステラ開発財団のダネル・ディクソンCEOは、この新しい送金チャネルによって、銀行口座を持たない世界中の人々が初めてデジタル経済にアクセスできるようになると述べている。推定値は様々だが、世界銀行によると、およそ17億人の成人が銀行口座を持たない状況にあると言われている。分散型金融(DeFi)や中央銀行デジタル通貨(CBDC)、仮想通貨を利用した送金・決済サービスなど、金融排除に対する解決策として提唱されている。

サークルのUSDCは、時価総額で2番目に大きいステーブルコインで、現金と米国債に裏付けられた1対1のドルペッグを維持している。