世界最大級のクロスボーダー送金サービスであるマネーグラム・インターナショナルは、ステラ・ブロックチェーンと提携し、ステーブルコインであるUSDコイン(USDC)送金プラットフォームを構築する。この新サービスでは、ステラウォレットのユーザーは米サークルのUSDCを送金でき、受取人はマネーグラムのネットワークを通じて法定通貨に換金することができるようになるという。

「我々は仮想通貨の世界と法定通貨の世界への橋渡しになろうとしている」と、マネーグラムのアレックス・ホームズCEOがインタビューで語った

ホームズ氏はまた、マネーグラムはエルサルバドルでデジタル・ウォレットを提供しようとしているいくつかのサードパーティ企業と交渉中であると述べた。そのうちの1社との契約を通じて、マネーグラムはBTC送金にも対応できるようになる。

「エルサルバドルのような国が、国内で米ドルとビットコインをシームレスにしようとするなら、消費者はマネーグラムを通じて、エルサルバドルにビットコインを送金したり、ドルを送金してビットコインに変換できるようにすべきだ」とホームズCEOはブルームバーグに語っている。「もし、世界がそこに向かっているのであれば、その世界に参加しよう、そして、その機会を満たすためにどのように手助けできるかを見てみよう」

マネーグラムは以前、リップル社の株式を所有していたことがある。リップルとマネーグラムは、米国証券取引委員会(SEC)がリップルを提訴した直後の2021年3月に関係を断ち切った。マネーグラムがリップルに関与したことで、2021年3月に決済サービスに対する集団訴訟が発生した。

マネーグラムとステラは2021年10月に協業を開始し、11月にパイロットプログラムを開始した。同年夏の初めには、ステラがマネーグラムの買収に関心を示しているとの報道が流れた。