暗号化メッセージングアプリ「テレグラム」が独自のブロックチェーンプロジェクトTON(Telegram Open Network)立ち上げを延期したことについて、仮想通貨(暗号資産)業界のご意見番はしびれを切らしたようだ。
元ゴールドマンサックスのパートナーでギャラクシー・デジタル創業者のマイク・ノボグラッツ氏は、新たなブロックチェーンの開発ではなく今すぐビットコインの導入を始めるように苦言を呈した。
「テレグラムは、BTCやステーブルコインの取引を可能にするべきだ。新たなブロックチェーンはいらない。新たな仮想通貨はいらない。彼らには素晴らしいコミュニティがついている。彼らを消費者にするべきだ」
TONの独自トークンは、「グラム(Gram)」だ。当初はTONを2019年10月に立ち上げる予定だった。米国証券取引委員会(SEC)は、2018年の17億ドルのICOが証券法違反だったとしてテレグラムを訴えている。
ビットコイン強気派のノボグラッツ氏は、コスモス(ATOM)など複数の仮想通貨プロジェクトに投資をしてきた。しかし、テレグラムのトークン販売には乗り遅れたという報道も出ている。
4月24日時点で、テレグラムの月間利用者は4億人を突破。1日150万人のペースでユーザーが増えているという。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン