マスターカードのアジェイ・バンガCEOは、なぜ多くの企業がフェイスブックのリブラ協会から脱退したか理由を話した。

フィナンシャルタイムズのインタビューに答えたバンガCEOは、3日、「どのようにマネーを稼ぐのか理解できない」や「好ましくない方法でマネーが稼がれる」などリブラのビジネスモデルの不透明性を指摘した。

また、フェイスブックの個人データ管理に対する誠実さに対する懸念ももう1つの理由だという。

さらにリブラが「金融包摂(Financial Inclusion)」を掲げていることも問題視。金融包摂を掲げながらデジタルウォレットであるカリブラを使う点について「利他的な考え」と「自身のウォレットを使うこと」の整合性が取れないことについて「何か正しくない」と話した。

最後にバンガCEOは、リブラ協会の全てのメンバーがKYC(顧客確認)やAML(アンチマネーロンダリング)などコンプライアンスを守ると思えないと指摘した。

マスターカードは、昨年、VISAやペイパルなどの複数の企業とともにリブラ協会を脱退した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン