JPモルガンの資産・ウェルスマネジメント担当ディレクターのメアリー・キャラハン・エルドーズ氏によると、JPモルガンの顧客の多くがビットコインのような仮想通貨を資産クラスとして捉えているという。
20日のブルームバーグのインタビューでエルドーズ氏は、仮想通貨サービスへの需要が高まり中で、サービスを提供し続けると強調した。
「多くのお客様が『これは資産クラスだから投資したい』とおっしゃる。私たちの仕事は、お客様が投資したいところにお金を入れるお手伝いをすることだ」
エルドーズ氏は、多くの専門家が市場の極端なボラティリティーを懸念していることから、仮想通貨が資産クラスを構成するかどうかの議論はまだ続いていると述べている。
「これはとても個人的なことだが、我々はビットコインは資産クラスではないと考えている」と述べ、ビットコインが価値の保存手段であるかどうかはまだ不明であると付け加えた。また、ビットコインが価値の保存手段になるかどうかはまだ分からないとした。
米国最大級の投資銀行であるJPモルガンは、仮想通貨に対するスタンスがやや複雑であることで知られている。2017年にはCEOのジェイミー・ダイモン氏がビットコインを「詐欺」と呼んでいた。その後、同社はスタンスを軟化させ、ビットコインファンドの立ち上げや、仮想通貨に特化した企業のバスケットに直接エクスポージャーする商品の立ち上げを準備していると報じられている。
JPモルガンでグローバル市場ストラテジストを務めるニコラオス・パニギルトゾグルー氏は、ビットコインは長期的に14万5,000ドルに達すると予測している。