トム・リー氏が率いるビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが、先週1週間でイーサリアム(ETH)を20万8137ETH追加取得し、同社の仮想通貨保有額は30億ドルを突破した。
ビットマインは、今回の買い増しにより総保有量が83万3137ETHに達したと発表。2位のシャープリンク・ゲーミングを大きく引き離す格好となった。
コインゲッコーのデータによれば、ETHは月曜の24時間内で5.8%上昇し、3730ドルを記録。その後3654ドルまでやや反落している。
ETH価格が3700ドルを上回る状況下で、ビットマインは現在、世界第4位の仮想通貨トレジャリー企業となっており、ストラテジー、MARAホールディングス、トゥエンティワン・キャピタルに次ぐ規模となっている。なお、同社がイーサリアム・トレジャリー戦略を公表してから、まだ35日しか経過していない。
同社はファンドストラットの最高投資責任者(CIO)であるトム・リー氏が会長を務め、著名投資家のビル・ミラー氏、スタンレー・ドラッケンミラー氏、ARKインベストのキャシー・ウッド氏からの出資も受けている。
ETH価格の上昇の背景には、こうした機関投資家による信頼感の高まりがある。ビットコイン(BTC)やソラナ(SOL)といった強気市場の先導役を追走するかたちで、ETHも勢いを増している。
ETHトレジャリー競争でビットマインが独走状態
ビットマインの急速なETH買い増しは、イーサリアム・トレジャリー分野における競争を激化させている。
「ビットマインは35日でゼロから83万枚超のETH保有まで急成長した」とリー氏は語り、こう続けた。
「当社は、暗号資産の1株あたり純資産価値(NAV)の成長速度と、当社株式の高い流動性という2つの点において、他の仮想通貨トレジャリー企業と一線を画している」
競合他社も続々とETHを積み増し
シャープリンク・ゲーミングは現在、43万8200ETH以上を保有しており、評価額は16億1000万ドルに達する。イーサ・マシンは月曜に4000万ドル分のETHを購入し、保有量は34万5400ETHとなった。
このほか、イーサリアム財団とパルスチェーンSACがそれぞれ23万2600ETH、16万6300ETHを保有しており、ストラテジックETHリザーブのデータによると、これらがトップ5にランクインしている。
トム・リー氏、8月の強気相場を予想
リー氏はCNBCのインタビューで、「米労働市場の減速を示す最近の雇用統計により、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融引き締めから緩和姿勢に転じ、住宅市場の刺激策を講じるとの見方が強まっている」と述べた。
「8月はかなり力強く反発すると思っている。S&P500指数は今後数週間で史上最高値に戻る可能性があり、仮想通貨市場は株式市場との相関が強いため、それに連動してETHや市場全体も上昇するだろう」
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