米カリフォルニア拠点の高級電気自動車(EV)メーカーのカルマ・オートモーティブは、カリフォルニア州の店舗で、仮想通貨ビットコイン(BTC)での支払いを受け付ける。10月15日にニュースリリースで発表した。カルマの高級EVは1台10万ドル以上する。最新モデルのKarma Revero GTは13万5000ドル(約1460万円)だ。
対応するのはカリフォルニア・ニューポートビーチの旗艦店。同店舗では車本体の購入や関連サービスの支払いにビットコインが使用できるようになる。ランス・ゾウCEO(最高経営責任者)は、以下のように述べている。
「理論上のブロックチェーン適応を実際的な活用にする試験台としてプラットフォームを公開する。カルマのフラッグシップ店は、新興技術を証明する我々の努力をサポートし、仮想通貨ビットコインを受け付けることで、最新のVVIP顧客対応を提供する」
カルマはもともとテスラのライバルと注目されていたが、2013年に経営破綻。その後、2014年に中国の万向集団が米フィスカー・オートモーティブから1億4920万ドル(約162億円)で買収。2016年にフラッグシップとなるカルマ・レヴェーロの製造を開始している。
高級品とビットコイン
ラグジュアリー製品におけるビットコインの導入では、昨年、フランスLVMH傘下でスイスの高級腕時計メーカー「Hublot(ウブロ)」が、ビットコイン誕生から10周年を記念して「ビッグバン・ブロックチェーン」を発売すると発表していた。
また、今年5月には、スイスの高級時計メーカーのフランクミュラーが代替資産投資会社リーガル・アセッツと提携してビットコインの保管が可能な時計「エンクリプト」を開発していると報道された。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版