高級腕時計Hublot (ウブロ) がビットコインモデル発表 支払いは仮想通貨のみ 時計+ブロックチェーンの思惑は?

フランスLVMH傘下でスイスの高級腕時計メーカー「Hublot」(ウブロ)が、ビットコイン誕生から10周年を記念して「ビッグバン・ブロックチェーン」を発売する。

公式プレスリリースによると、同モデル購入で受け付けるのはビットコインを含む仮想通貨での支払いのみ。また、ビットコインの発行上限枚数である2100万とかけて、210の部品で構成されているという。

現在は公式購入ページから予約を受け付けている。ビットコインの考案者とされるサトシ・ナカモトがビットコイン論文を発表してからちょうど10年目となる10月31日にビットコイン建ての価格が決定するという。納品は来年初頭となる。

今回のリリースの背景にあるのは、高級嗜好品市場の主戦場がアジアに移っていることだ。LVMH社は日本以外のアジア諸国の売上比率が約30%と大きく、今回の「ビットコイン腕時計」も、仮想通貨がブームになる同地区でのテーマ性を狙ったものといえる。スイス発祥のウブロは2008年の世界的な金融危機のさ中ルイヴィトン等ブランドをかかえるLVMHグループの傘下入りしていた。

また、腕時計の生産が盛んだったスイスは、今では米シリコンバレーを文字って「クリプト・バレー」と呼ばれるほど仮想通貨産業が勃興している。時価総額ベースで第二位の仮想通貨イーサリアムの「イーサリアム財団」や仮想通貨取引所Shapeshiftがチューリッヒ近くのザグに本拠をおいている。

ブロックチェーン技術が身の回りの製品に活用されるケースはまだ少ないが、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)とデータ採取用センサー内蔵の腕時計が組み合わされば、新たなイノベーションとなる可能性もある。話題づくりと馬鹿にはできない動きだ。