フェイスブックが主導で進める仮想通貨プロジェクト「リブラ(Libra)」が「ディエム(Diem)」に改名された。リブラは米国など規制機関から厳しい目に晒されてきたが、名称変更で新たなブランディングをする狙いがあるかもしれない。

12月1日付けでリブラ協会はディエム協会に変更。ロゴはそのままでホームページの名称が変更になった。プレスリリースによると、ディエムは「プロジェクトにとって新たな日」を示している。

「ディエム協会として我々は安全でセキュアで規制を順守した支払いシステムを構築し、世界中の人々とビジネスをエンパワーする」

Meet the new logo, same as the old logo

(出典:ディエム協会「新しいロゴ」)

先週、旧リブラ協会は、来年1月に米ドルと連動するバージョンのリブラを発行すると発表していた。元々は米ドルや円など法定通貨のバスケットと連動した仮想通貨の発行を目指していたが、既存の金融システムの安定などを懸念した米議会議員などから猛反発に直面し、単一の法定通貨との連動へと譲歩したとみられている。

ディエム協会のスチュアート・レヴィーCEOは、ロイターに対して、「初期の名前は、規制当局から難しい反応を受けたプロジェクトと関連づけられてしまう。我々は、劇的にその問題を解決した」と話した。

レヴィーCEOをはじめ、ティエム協会は経営陣を一新。米国などの規制対応で経験がある布陣となっている。

翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン