LGのITサービス子会社LG CNSは、人工知能(AI)基盤の顔認証技術を使ってユーザーが仮想通貨決済を実行できる試験を実施している。ITタイムズが4月23日に報じた。
同プラットフォームには、AI、ブロックチェーン、クラウド技術が含まれる。
同社の従業員らが試験を行っている。同社内のレストランで、従業員を認識すると、システムが自動的にサービスや商品への支払いをするという。事前に登録されたブロックチェーン基盤のコミュニティ通貨が使用されている。
LG CNSの事業開発ソリューションマネジャーのリー・ジョンウー氏は、以下のように述べている。
「ブロックチェーン基盤のコミュニティ通貨が、AIの活用でさらに便利になれば、多くの人々に使用されると予想される。非対面方式の技術が導入されるように従い、取引の信頼性を向上させるブロックチェーンがさらに広く使用されるだろう」
LG CNSは3月から同システムへの実験を行っている。同社は昨年7月には、学校のカフェテリア向けにサプライチェーンの透明性を強化するブロックチェーン導入計画を発表していた。ブロックチェーンのデータには、商品の生産、工程、物流、消費などの情報が含まれ、そのすべてがブロックチェーンに記録されて公開される。
昨年11月には、インターネットプロバイダーのカカオのブロックチェーン子会社と提携し、互換性のあるインフラ開発に取り組んでいる。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン