韓国の仮想通貨取引所Komid(コーミッド)のトップ2人が取引高の偽装を行なったとして懲役刑を言い渡された。韓国の仮想通貨メディアblockinpressが18日に報じた。仮想通貨取引所の代表が取引高の偽装で捕まるのは今回が初めてだという。

記事によると、コーミッドのヒョンソク・チェCEOは3年、パク幹部は2年の懲役刑を言い渡された。

両氏は5つの口座アカウントを使って500万件の取引高を偽造。投資家と新たな利用者を騙し、手数料にして約4500万ドル(約49億円)を取得したという。裁判官は「仮想通貨取引所への利用者の信用を失墜させ、国内の仮想通貨市場に悪影響を及ぼした」と述べたという。

The Blockによると、仮想通貨取引所の代表が取引高の偽装で捕まるのは今回が初めて。仮装売買(ウォッシュ・トレーディング)と呼ばれる取引高の人工的な創設は仮想通貨業界の中でも問題になっている。Blockchain Transparency Instituteが昨年12月に出したレポートによると、取引所の95%、取引ペアの80%で仮装売買が行われている

先月21日、韓国の規制当局は、韓国の大手仮想通貨取引所アップビット(Upbit)の関係者3人を取引注文を操作したとして起訴。アップビット側は否認している。