XRP(XRP)は、リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOが掲げる「価値のインターネット」構想の再加速や強気のテクニカル指標に支えられ、最大35%の上昇余地を示している。

上昇トレンド内の主要サポートで反発

テクニカル分析によると、XRPは上昇トライアングルパターンの下部トレンドライン付近で反発している。このサポート水準は過去にも複数回、強力な反発の起点となっており、2025年初頭には70〜80%の急騰を記録した例もある。

XRP/USD 週足チャート Source: TradingView

土曜時点で、XRPはこのトレンドラインをテストした後、8%超反発している。トレンドラインは、50週間指数平滑移動平均線(50週EMA、赤いライン/2.33ドル付近)と一致している。

過去の値動きを踏まえると、XRPは12月までに上昇トライアングルの上部トレンドライン(約3.45ドル)へ到達する可能性があり、これは現在水準から約35%の上昇に相当する

一方で、このトレンドラインを下抜けた場合、6月の安値である1.65ドル付近(約25%下落)まで調整するリスクも残る。

「リップル・プライム」がXRPの強気シナリオを後押し

XRPの強気材料には、リップルの機関投資家向け戦略の拡大というファンダメンタル要因も加わる。

同社は金曜、ノンバンク系プライムブローカー「ヒドゥン・ロード」の買収完了と「リップル・プライム」へのブランド変更を発表した

これによりリップルは、デジタル資産・デリバティブ・外国為替・債券などをカバーする世界初のマルチアセット型プライムブローカーを運営する仮想通貨企業となる。

発表の中でリップルは、「リップルの決済、暗号資産カストディ、ステーブルコイン、そしてXRPを基盤としたインフラは、リップル・プライムの提供するサービスを補完するものになる」と述べている。

ガーリングハウス氏はこの取引を「価値のインターネットの実現に向けた次の一歩」と位置づけ、「XRPはリップルのすべての中心にある」と強調した

多くのアナリストは、ガーリングハウス氏の発言を受けてXRPの上昇継続を予想している。

トレーダーのクレディブル・クリプト氏は、「リップルが大量のXRPを保有している以上、同社にはトークンの価値を高める強いインセンティブがある」と指摘している

また、ゼイアーマン・トレーディング氏は、「ヒドゥン・ロード買収によってXRPは機関投資家採用の中心的存在となった」と述べ、「3ドル突破も現実的」との見方を示した

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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