日銀の黒田東彦総裁は日銀がデジタル通貨を発行する可能性について「具体的に検討しているわけではない」と否定的なコメントをした。ロイター通信が報じた

G20財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で述べた。

黒田総裁は「あくまでも民間ベースのクロスボーダーの資金決済、送金についてもっと効率的にできないか、国際決済銀行(BIS)を中心に検討していこうということだ」と中央銀行の論点を説明。その上で中銀発行のデジタル通貨について「G20内でいま具体的に議論になっているわけではない」とした。

中央銀行発行のデジタル通貨については、中国が人民元ベースの開発を進めていると報じられているほか、FRBのパウエル議長も需要がないと指摘している。

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