仮想通貨取引所クラーケンは、カナダにおける最新のコンプライアンス対応として、新たな登録を取得した。

2024年4月1日、クラーケンはオンタリオ証券委員会(OSC)より「リストリクテッド・ディーラー(制限付きディーラー)」登録を取得したことが、OSCの公式ウェブサイト上の情報で確認されている。

登録取得と併せて、クラーケンはシンシア・デル・ポソ氏を北米のゼネラルマネージャーに任命したと発表した。デル・ポソ氏は2025年にクラーケンへ加わる前、ウィンクルボス兄弟が率いる取引所ジェミナイで戦略責任者を務めており、同社は2024年末にカナダ市場から撤退している

リストリクテッド・ディーラー登録とは

カナダ証券管理局(CSA)によれば、リストリクテッド・ディーラー登録はカナダにおける8種類の登録区分の1つであり、投資家に対してどのような商品・サービスを提供できるかを明確にするものだ。

この登録は、投資ディーラーやファンドマネージャーとは異なり、「他のカテゴリーに当てはまらない企業」に対して適用される特別な分類であり、証券規制当局によって個別の条件や要件が設けられている。

クラーケンは発表の中で、今回の登録によりカナダの顧客が強固な規制的基盤の恩恵を受けることが可能になり、自社プラットフォームがOSCによる監督のもとで運営されることになると述べた。

ジェミナイは2024年末にカナダ市場から撤退

クラーケンがカナダ市場への関与を強化する一方で、ライバルであるジェミナイは2024年末に同国からの撤退を決定した。

ジェミナイの突然の撤退は多くの関係者にとって予想外であり、カナダにおける仮想通貨規制の明確性に対して疑問が投げかけられる結果となった

クラーケンのゼネラルマネージャーに就任したデル・ポソ氏は、リンクトインのプロフィールによれば、ジェミナイ・カナダで3年間勤務し、直近では戦略および企業開発責任者を務めていた。

ジェミナイの撤退にもかかわらず、デル・ポソ氏はカナダの仮想通貨市場の今後に対して楽観的な見方を示している。

「カナダは仮想通貨採用における転換点にあり、ますます多くの投資家や機関が、デジタル資産を将来の金融における重要な要素と認識しつつある」と述べたうえで、次のように続けた。

「この重要な局面でクラーケンのミッションに加われることを大変光栄に思っており、今後もイノベーティブかつ規制に準拠した商品を通じて、長期的に顧客をサポートしていくことに尽力したい」

今回のカナダでの登録取得は、同国におけるクラーケンの事業展開における新たな節目となる。

同取引所のブログ投稿によれば、クラーケンのカナダでの歩みは2011年、カルガリーを拠点とする初期の仮想通貨取引プラットフォーム「CaVirtEx」の立ち上げから始まり、2016年にクラーケンがこれを買収したことで本格化した。