機関投資家でのデジタル資産の採用は「非常に、非常に急速で動いている」と、コインベースのシニアアドバイザーのジョン・ダゴスティーノ氏は語っている。

アンソニー・スカラムッチ氏がホストするSALTでのインタビューで、ダゴスティーノ氏は新しい資産クラスへの対応には「スイッチングコストが数多くあり」時間が掛かるものだが、仮想通貨の場合にはこれは当てはまらなかったと話す。

ダゴスティーノ氏は機関投資家の採用はかなり速いものだったが、米国の規制当局が「技術の成長」を害するほど「独善的」であったとし、これが機関投資家の採用を遅らせた可能性があるとも付け加えている。

しかし、興味深いことに、ダゴスティーノ氏は、米証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)の間の「二分された規制体制」を「良いもの」として見ている。「誰も消えそうなものの上で争うことはない」からだ。

「仮想通貨が規制機関のトップによって交渉の材料として使われているという事実、どの規制機関が主導権を握るかというポジショニングが行われているという事実は、これがマーケットにとって極めて重要な一部であることを示している」

ダゴスティーノ氏は、SECの拒絶姿勢にもかかわらず、仮想通貨関連の上場投資信託(ETF)が最終的に承認されるだろうとも予想している。

「それは変わると思っている。遅れているとはいえ、ETFは必然だ。いつ実現するかは言えないが、いつかは実現することは分かっている」