分散型IDプラットフォームであるヒューマニティ・プロトコルは、オンチェーンIDソリューションを推進する中で、ワールドネットワークのような競合と対抗するために2000万ドルのベンチャー資金を確保した。

この資金調達ラウンドには、ベンチャーキャピタル企業のパンテラキャピタルとジャンプクリプトが参加しており、その評価額は11億ドルとなった。この資金は、ユーザーの手の平をWeb3プラットフォーム全体のデジタルIDにリンクさせる「プルーフ・オブ・ヒューマニティ」プロトコルのさらなる開発に使用される予定だ。

また、この資金は未発表のメインネットローンチを支援するためにも活用される。

ヒューマニティ・プロトコルのウェブサイトによれば、プラットフォームはOKXウォレットとのパートナーシップによるトークンエアドロップを計画している。

バイオメトリック認証とWeb3の融合

ヒューマニティ・プロトコルは、Web3金融サービスとバイオメトリック認証の統合を目指す最初のブロックチェーンプロジェクトではない。2023年には、OpenAIのサム・アルトマン氏が共同設立したワールドコイン(現在はワールドネットワークに改名)が、ユーザーの虹彩をスキャンし、独自のデジタルIDを生成するオーブ技術を使用して登場した。

しかし、ワールドネットワークは多くの批判に直面している。最近では、ブラジルのデータ保護監視機関が同社に対し、地元住民へのサービス提供を禁止する措置を取った

さらに、2024年12月にはドイツのデータ保護機関が、バイオメトリックデータの取り扱いに関する問題でワールドネットワークを非難した

虹彩スキャンより侵襲性が低い

今月初め、ヒューマニティ・プロトコルの創設者テレンス・クウォック氏は、コインテレグラフのインタビューで、自身のプラットフォームによる手の平スキャンは、ワールドネットワークの虹彩スキャンよりも「侵襲性が低い」と語った。

「ユーザーは虹彩コードよりも手の平や指紋を用いたバイオメトリック認証に遥かに慣れ親しんでいる」とクウォック氏は語った。

バイオメトリック認証は物議を醸しているが、Web3の普及や金融サービス、医療分野との統合を進める重要な要素とみなされている。

2024年9月にコインテレグラフのポッドキャストに出演したPrivado IDの最高製品責任者セバスチャン・ロドリゲス氏は、バイオメトリック認証が必ずしもプライバシーの脅威になるわけではないと語った。また、プライバシーと匿名性を同一視するべきではないと警告した。

「私たちは匿名性を求めて戦うべきではない。同意を求めて戦うべきだ。プライバシーは匿名性ではなく、同意に関するものだ」とロドリゲス氏は述べた。

ロドリゲス氏はワールドネットワークの技術を称賛しながらも、そのビジネスモデルに疑問を呈した。

「Worldcoinのモデルは独占を前提としている」と指摘し、「彼らが現在行っていることに成功し、インターネット上で個人の唯一性を証明する事実上の手段となれば、他のどの唯一性の情報源も無意味になる。もし彼らがあなたを排除すれば、それは永久に排除されるということだ」と語った。

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