XRP(XRP)は火曜日、日足で心理的節目となる3ドルを下回って終値を付け、2週間続く調整局面をさらに深めている。短期的には弱気だが、長期的な見通しは依然として強気構造を維持しており、その背景にはマーケット・フラクタル(相似構造)の存在がある。

フラクタルパターンが示す強気継続シナリオ

マーケット・フラクタルとは、異なる時間軸で観察される価格構造を指し、類似したパターンはしばしば類似した結果をもたらす。XRPの日足チャートでは、現在の構造が2025年初頭に見られたパターンと酷似している。

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XRP one-day chart. Source: Cointelegraph/TradingView

当時、XRPは1月に3.40ドルまで上昇した後、4月にかけて1.60ドルまで徐々に調整された。この局所的な底は、日足と週足のフェアバリューギャップ(FVG)内の流動性に価格が到達したタイミングで形成された。より長い時間軸のFVGは流動性やトレーダーの厚い注文が集中するエリアであることから、より重要視される傾向がある。

2025年7月には、XRPが3.66ドルの新たなローカル高値を記録。現在、チャート上には2.32ドルから2.66ドルの範囲に新たなFVGが出現しており、このギャップが埋まれば、再拡大フェーズに突入する可能性が高まる可能性がある。

収穫逓減の法則に基づけば、XRPは第4四半期に最大85%の上昇が見込まれ、価格は4.35ドル付近まで到達する可能性がある。重要な分岐点は3.85ドルにあり、ここを明確に上抜けるとXRPは価格発見フェーズへと突入する。

さらに、米国の利下げなどのマクロ経済的な追い風があれば、XRPは初期ターゲットを上回る持続的な上昇を遂げる可能性もある。短期的なボラティリティは依然として存在するが、チャート構造全体としては第4四半期に向けた強気継続が示唆されている。

XRPクジラの売却圧力は減退傾向

最新のオンチェーンデータでは、大口保有者(クジラ)がXRPのポジションを徐々に減らしていることが確認されているが、その売り圧力は限界に近づいている兆しもある。

2025年第2四半期にも同様の売却の波が見られ、XRPは全体的な調整局面を経験した。現在、90日移動平均ベースで見たクジラの純フローは、売り圧力がピークに達したことを示唆しており、価格が下落すれば再び純買いに転じる可能性がある。

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XRP Whale Flow 30DMA chart. Source: CryptoQuant

歴史的に見ても、クジラの動きは市場方向に強く影響する。2024年後半には、2.00ドル〜2.50ドルの価格帯で大規模な蓄積が行われ、XRPの上昇局面に先行していた。今回も、2.65〜2.33ドルの水準で類似の蓄積が始まる可能性がある。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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