ビットメックスの共同創業者であり、ビットコイン長者として知られるアーサー・ヘイズ氏が、米国のトランプ大統領からの恩赦を受けたのち、幹細胞企業の取締役に就任し、大規模な出資も行ったことが明らかになった。

ビットメックスを世界有数のデリバティブ取引所へと成長させた同氏は、過去1年以上にわたってメキシコとバンコクにあるこの幹細胞企業のクリニックに定期的に通っていたとブルームバーグに語っている

「できるだけ健康で、できるだけ長く生きたいと思っている」とヘイズ氏は述べ、幹細胞の使用に関する規制が各国で緩和されつつある点にも言及した。なお、現在ブランド変更中のこの企業の名称は明かされていない。

ヘイズ氏のほか、ベンジャミン・デロ氏、グレゴリー・ドワイヤー氏、サミュエル・リード氏というビットメックス元幹部4名が、マネーロンダリング対策の不備に関連する銀行秘密法違反の罪を問われたものの、今年3月にはトランプ大統領により恩赦された。

仮想通貨業界の巨頭たち、長寿への投資を加速

ヘイズ氏の長寿への関心は、仮想通貨業界の著名人たちが同様にこの分野への資金投下を進めている流れの一環でもある。

2021年には、イーサリアムの共同創業者ヴィタリック・ブテリン氏が、シバイヌ(SHIB)トークン2500万ドル分をフューチャー・オブ・ライブ・インスティチュートに寄付したほか、SENS研究財団にも35万ドル以上を提供している。

彼は、寿命の延長を「戦う価値のある大義」と位置付け、「老化が可逆的なものとなり、人々が150年、200年と生きることが一般的になり、さらにその先へと進む未来」について語っている

元コインベース幹部のバラジ・スリニヴァサン氏は、生殖医療や疾患スクリーニング向けの手頃な遺伝子検査を手がけるゲノミクス系スタートアップ、カウンシルの共同創業者でもある。また、コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、今年1億3000万ドルを調達した遺伝子スタートアップ、ニューリミットの共同創業者でもある。

ヘイズ氏、仮想通貨分野でも依然積極的に活動

仮想通貨のフロンティア領域においても、ヘイズ氏は依然として影響力を保っている。彼のファミリーオフィス「メイルストローム」は、デジタル資産を保有する上場企業や、トークンをバランスシートに組み込む企業への投資を行っている。

昨年は、ビットコインのスケーラビリティ、耐障害性、プライバシー、検閲耐性を強化するためのオープンソース活動を支援する目的で、メイルストロームのファンドがビットコイン助成プログラムを開始。年間5万~15万ドル、1人あたり最大25万ドルを支給する制度を設けた

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