香港の中央銀行である香港金融管理局(HKMA)は、ステーブルコインの発行とその準備金を規制・監督したいと考えている。

HKMAは12日、仮想通貨とステーブルコインに関するディカッションペーパーを公開し、香港でどのようにステーブルコインを規制すべきかの考えを示している。

このペーパーの中で、HKMAは「決済関連のステーブルコイン」に特別な注意を払っており、ステーブルコイン全体の時価総額は12月時点で1500億ドルに達し、仮想通貨市場全体の5%を占めていると指摘している。テザー(USDT)やUSDコイン(USDC)などのステーブルコインを含め、既存のステーブルコインは「主に資産とリンクし、ペッグされている」と付け加えてる。

「暗号資産、特にステーブルコインの急速な発展は、金融および金融の安定性にリスクをもたらす恐れがあるため、国際的な規制コミュニティで大きな注目を集めている」とも、HKMAは述べている。

ステーブルコインに関連するリスクに効果的に対処するため、HKMAは8つの政策の方向性を打ち出し、ステーブルコイン発行やその準備金の管理について規制・監督することを提案している。HKMAは、ステーブルコイン取引の検証プロセス、秘密鍵の管理、取引実行を規制したいと考えている。

「ステーブルコインエコシステムの現在もしくは将来のプレイヤーがこのペーパーについて見解を提出して欲しい。これにより、規制枠組みを策定する際のフィードバックとして考慮に入れることになる」と、HKMAは書いている。HKMAは、2023年もしくは2024年までに新しい規制を導入したいとしている。