ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)は、英国の仮想通貨関連企業であるFinatex Ltdの業務の一部停止を命じた。11月9日にBaFinのウェブサイトで公表した

BaFinの発表によると、Finatex社は10月2日、同社の取引プラットフォーム「Crypto-Capitals」でのクロスボーダー取引を「即時」停止するよう命じられた。BaFinによれば、同社はドイツ銀行法を含むドイツの金融規制で必要な許可を取得せず、その取引を行っていたため、取引停止を命じられるに至った。

規制当局の説明によれば、Finatex社が運営するCrypto-Capitalsは仮想通貨のほか、「株式、インデックス、通貨、コモディティの 差金決済(CFD)契約」を提供していたという。

BaFinは以前、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)のプロジェクトに焦点を当て、仮想通貨業界の監視に取り組んでいた。2017年後半、BaFinは、ICO投資家は、業界の「法的要件と透明性ルールの欠如」のため、ICO投資に絡むあらゆるリスクを負っているとし、ICOトークンへの投資リスクを警告していた。

今年2月、BaFinは、ICO実施者の義務を明確化した。これはICOトークンの法的地位についての問い合わせが増加していたことへ対応で、ICO実施者は「取り扱おうとしているものが金融商品または証券等の規対象商品に該当するかを厳密に確認し、運用される可能性のある法的要件を完全に満たす必要がある」としている。

また10月末には、BaFinはICO規制に関して国際的な協調が必要だと訴えた