米証券取引委員会(SEC)で前委員長を務めたジェイ・クレイトン氏が仮想通貨投資企業のワンリバー・アセット・マネージメントの顧問に就任した。

ワンリバー社は29日、クレイトン氏やリンゼーグループのケビン・ハセット氏、コンパス・レクセコンのジョン・オルザグ氏とともにワンリバー・アセット・マネジメントが新たに設立した学術・規制諮問委員会に参加することを発表した。クレイトン氏の具体的な役割は明らかにされていないが、ワンリバー社のCEOであるエリック・ピーターズ氏は、「様々な規制や政策の経験を持つ」著名な人物を集めることが目的だったと述べている。

クレイトン氏は、「金融、銀行、資本市場のエコシステムのデジタル化や、ワンリバー社の透明性への取り組みについて、エリックが我々の様々な意見を積極的に聞いてくれたことに感銘を受けた」と述べている。

クレイトン氏は、2020年12月23日に辞任するまで、SECに3年半在任した。在任期間中は、金銭的な救済措置に注力し、被害を受けた投資家に数十億ドルを返還したことで知られる。

ビットコインに対しては2019年、クレイトン氏は、より厳格な規制が導入されないまま仮想通貨が主要な取引所で取引可能になると期待するのは「大きな間違い」であると警告した

ワンリバー社は、2020年に6億ドルのビットコインを取得し、仮想通貨業界にとって重要なプレーヤーとなった。当時、同社は2021年上半期までにおよそ10億ドル相当のBTCとイーサ(ETH)を保有する見込みだと述べていた。今年に入ってから仮想通貨が急速に上昇していることを考えると、すでに目標を達成しているかもしれない。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン