今年1月に米通貨監督庁の長官代理職を退任していたブライアン・ブルックス氏が海外仮想通貨取引所バイナンスの米国法人バイナンスUS(本拠地・サンフランシスコ)のCEOに就任することがわかった。5月1日付で発効する。

ブルックス氏は米誌の取材に対し、バイナンスUSが米最大手コインベースに匹敵する位置を確立することや、法令順守体制を強化することを優先課題としている。

「ブロックチェーン技術とデジタルトークンは<中略>主流となりつつある。業界関係者や政策立案者と緊密に協力して、アメリカ人が何世代にもわたって分散型金融の恩恵を受けられるような永続的な規制の枠組みを構築したいと考えている。」(同氏)

ブルックス氏は先週上場したコインベースの法務責任者を務めた経験がある。米財務省下で銀行や融資機関を規制する米通貨監督庁では2020年5月~2021年1月という短い任期ながら仮想通貨関連の規制緩和に尽力した。

バイナンス(Binance.com)のチャンポン・ジャオCEOは同氏について「金融、政府機関、デジタル資産業界での経験を持ち合わせた尊敬すべきリーダー」と評している。

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