オンタリオ州証券取引委員会(OSC)はエボルブ・ファンド・グループ(Evolve Fund Group)に対し、カナダで2例目となるビットコインETF(上場投資信託)を承認した。ビットコイン価格が過去最高値を更新するなかで、機関投資家の仮想通貨へのアクセスがさらに拡大しそうだ。

エボルブ・ファンドはビットコインETFの目論見書を3週間ほど前に提出したばかりだったという。今回のETFに2つのティッカーシンボルが含まれる。一つはカナダドル建のEBIT、もう一つの米ドル建がEBIT.Uだ。

EBITはカナダドル建ビットコインの「日々の値動きに対するヘッジなしのエクスポージャー」を提供する。一方でEBIT.Uは米ドル建てのに対するエクスポージャーを提供する。

今回のファンドはCFベンチマークスのビットコイン参照レート(Bitcoin Reference Rate)を使用して価格データを追跡する。同指標は複数のBTC/USD市場からのデータを1日のベンチマーク指数に集約したもの。

OSCに提出された最新の目論見書には、ファンドの投資目的が次のように記載されている。

「エボルブ・ファンドの目的は、ユニット保有者に対し、米ドル建ビットコインの値動きのエクスポージャーを提供することであり、作成と償還プロセスの利点を活用することでトラッキングエラーを最小限に抑えることだ。」

この目標を達成するため、エボルブファンドは、ジェミナイNuSTARやその他のプラットフォームを通じて購入したBTCの長期保有に投資するという。

目論見書によると、今回のファンドはカナダの10州と3つの準州のすべてで同ファンドへのアクセスを可能にするパスポート制度を採用している。

CFベンチマークスのCEOであるスイ・チュン氏は、コインテレグラフに対し、「CFベンチマークスが提供する規制されたビットコイン参照レートを使用することで、ETFはビットコインの価値を追跡し、ETF株を日々作成し、償還しているため、投資家はセカンダリー市場で高騰するプレミアムを支払う必要はない。」と話した。

エボルブファンドは、今月カナダの証券規制当局によって承認された2番目のビットコインETFだ。今月12日には北米で初めてPurposeビットコインETFが承認されている

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン